AIにお客さん役を任せたら、申込み前の小さな不安が見つかった
自分で作った販売ページを、AI Skill「目付」でユーザーテストしてみた
AIというと、文章を書かせたり、画像を作らせたり、プログラムを書かせたりする使い方を思い浮かべる人が多いと思います。
ぼく自身も、これまでChatGPTやCodexを使って、記事作成、ホームページ制作、商品設計などを進めてきました。
今回試したのは、少し違う使い方です。
AIにお客さん役を任せて、自分が作った販売ページをテストしてもらう。
実際にやってみると、サービスの大きな欠陥というより、申込み直前にお客さんが感じそうな「小さな不安」が見つかりました。
今回は、イケハヤさんが販売しているAI Skill「目付」を使って、ぼくが運営するジムの新サービス「BIG3相談所」のページをテストした過程を紹介します。
自分で作ったページは、自分では評価しにくい
ぼくは札幌で「筋トレ倶楽部Hoppy」というセミパーソナルジムを運営しています。
最近、Hoppyの会員ではない方も単発で利用できる「BIG3相談所」というサービスを作りました。
スクワット、ベンチプレス、デッドリフトについて、フォームや重量の停滞、トレーニングメニューなどを対面で相談できるサービスです。
サービスを紹介するために、専用のランディングページも作りました。
料金、相談できる内容、実際の指導事例、担当者の経歴、アクセス、申込み方法など、必要だと思う情報を一通り掲載しています。
自分としては、かなり分かりやすく作ったつもりでした。
ただ、ここで問題があります。
作った本人は、サービスのことを知りすぎています。
ページに少しくらい説明が足りなくても、自分の頭の中で勝手に補完できてしまいます。
初めてページを見る人が、
何のサービスなのか理解できるか
自分の悩みを相談してよいのか判断できるか
コースを選べるか
本当にこの人へ相談して大丈夫か
当日は何を持っていけばよいか
どのように申し込めばよいか
といったところで迷うかどうかは、作った本人には意外と見えません。
そこで使ってみたのが「目付」です。
「目付」はAIにユーザーテストをさせるSkill
「目付」は、イケハヤさんが販売している、Webサイトやサービスを利用者の視点から確認するためのAI Skillです。
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AIユーザーテストSkill「目付」の販売ページを見る
ここでいうSkillとは、AIに特定の仕事をさせるための指示や手順をまとめたものです。
目付の場合、単にページを読ませて、
「このサイトの改善点を教えてください」
と質問するだけではありません。
テストする利用者像や目的を設定し、実際の利用場面に沿って確認していきます。
たとえば今回であれば、
札幌でBIG3に悩んでいる非会員が、初めてページを見て、サービス内容を理解し、コースを選び、LINEでの申込みへ進めるか
という状況を設定しました。
そのうえで、
何のサービスなのか理解できるか
自分の悩みが対象か判断できるか
コースを選べるか
担当者を信頼できるか
来店前の準備が分かるか
LINE申込みへ進めるか
という順番でテストしていきました。
ボタンが正常に動くかを確認する動作テストとは少し違います。
目付が確認するのは、主に人が迷わず理解して行動できるかという部分です。
正確には、実際の人間を集めたユーザーテストではなく、AIによるユーザー視点の模擬テストです。
それでも、作った本人とは違う視点を入れる方法としては十分に役立ちました。
BIG3相談所のページは、全体としては高評価だった
テスト結果として、まず大きな問題は見つかりませんでした。
ページの冒頭を見ただけで、
札幌で受けられる単発パーソナル
BIG3のフォームや停滞を相談できる
Hoppyの会員以外も利用できる
入会を前提としたサービスではない
LINEから申し込める
という主要な情報は理解できるという評価でした。
相談事例も複数掲載しているため、自分の悩みが相談対象に入るか判断しやすくなっていました。
担当者紹介には、ぼく自身の競技実績や経歴も掲載しています。
体を預けてトレーニングの相談をする以上、誰が担当するのかは重要です。
この部分も、申込み前の信頼につながっているという評価でした。
正直、もっと根本的な問題を指摘されるかと思っていました。
ところが、実際に見つかったのは、もっと細かい部分でした。
見つかった不安1:短いコースの流れが見えにくい
BIG3相談所には、相談したい内容に応じて複数のコースがあります。
短いコースでは、悩みが明確な1種目を中心にフォームを確認します。
長いコースでは、フォームだけでなく、原因の整理や補助種目、今後のトレーニングメニューまで含めて相談できます。
料金説明の部分では、この違いを記載していました。
しかし、ページの途中にある当日の流れについて、
相談内容に合わせて、60分を組み立てます。
という書き方をしていました。
60分コースを選ぶ人にとっては問題ありません。
一方、短いコースを考えている人からすると、
短いコースでも同じ流れで進むのか
どこまで確認してもらえるのか
時間が足りなくならないか
という疑問が残ります。
サービスを作っている側としては、時間に応じて内容を絞って進めることは当然だと思っていました。
しかし、お客さんはその前提を知りません。
たった一つの見出しでも、コースを選ぶ場面では迷いの原因になります。
そのため、
コースと相談内容に合わせて、当日の時間を組み立てます。
という表現に変更し、各コースでどこまで相談できるのかを補足する方が分かりやすい、という結論になりました。
見つかった不安2:当日の持ち物が分からない
もう一つ指摘されたのが、当日の持ち物や事前準備です。
ページには、
ジムの住所
営業時間
駐車場
支払い方法
キャンセルについて
などを掲載していました。
しかし、
トレーニングウェアは必要か
室内シューズは必要か
飲み物やタオルは持参するのか
普段のトレーニングメニューを用意した方がよいか
フォーム動画を持っていった方がよいか
使用重量や回数を記録しておくべきか
といった情報が不足していました。
これも、運営側からすると小さなことです。
分からなければLINEで聞いてもらえばよい、と考えることもできます。
ただ、申込みを検討している人にとっては、小さな疑問が一つ残るだけでも行動が止まる場合があります。
「問い合わせるほどではないけれど、なんとなく不安」
という状態です。
LPでは、強いキャッチコピーや立派な実績だけが重要なわけではありません。
申込みボタンを押す直前に残っている小さな疑問を、どれだけ減らせるかも大切です。
そこで、ページに「当日の持ち物・事前準備」という項目を追加することにしました。
作った本人には、小さな不安が見えにくい
今回の結果で面白かったのは、サービスそのものを否定するような指摘がなかったことです。
料金が分かりにくい。
誰向けか分からない。
申込み方法が見つからない。
そういった大きな問題はありませんでした。
見つかったのは、
短いコースの当日の流れ
持ち物や事前準備
痛みがある人への対応範囲
一部の文章表現
といった細かい部分です。
しかし、実際の申込みでは、この細かい部分が意外と重要です。
商品を作っている側は、サービスの価値や特徴を伝えることに意識が向きます。
お客さん側は、
自分に合っているか
失敗しないか
恥をかかないか
準備不足にならないか
無理に契約を勧められないか
といった不安も抱えています。
販売ページを改善するときは、商品の魅力を強くすることに加えて、こうした不安を一つずつ取り除く視点が必要です。
AIは、文章を書く道具だけではない
今回使った目付は、文章や画像を直接作るSkillではありません。
AIに利用者役を任せ、自分が作った商品やページを検査するSkillです。
これは、ぼくにとってかなり面白い使い方でした。
これまでAIは、
原稿を書く
キャッチコピーを考える
ホームページを作る
画像を生成する
アイデアを出す
といった制作側の仕事で使うことが多くありました。
目付では、AIを制作側から利用者側へ移動させます。
自分が作ったものを、自分とは違う立場から見てもらう。
人間の利用者テストを完全に代替できるものではありませんが、公開前の一次確認としては使いやすい方法です。
特に、小規模事業者や個人事業主の場合、毎回テスターを集めるのは簡単ではありません。
まずAIに確認させ、そこで見つかった問題を修正したうえで、必要に応じて実際の利用者にも見てもらう。
そうした順番にすると、改善の負担を減らせそうです。
今回テストしたBIG3相談所
今回テストしたBIG3相談所は、札幌市中央区の筋トレ倶楽部Hoppyで行っている、BIG3の単発相談サービスです。
スクワット、ベンチプレス、デッドリフトのフォームや停滞、トレーニング内容について相談できます。
今回のテストで見つかった小さな不安も、順次ページへ反映していきます。
AIにページを作らせるだけで終わらせず、AIにお客さん役も任せてみる。
商品やサービスを自分で作っている人にとって、試してみる価値のある使い方だと感じました。
AIを仕事や事業で使う実例を発信しています
このSubstackでは、ChatGPTやCodexなどのAIを、個人事業や小さな店舗の現場でどう使えるかを、実際に試した結果と一緒に紹介しています。
文章作成や画像生成だけでなく、
商品設計
販売ページの改善
ホームページ制作
業務の整理と自動化
AI Skillの活用
など、できるだけ具体的な事例を発信していきます。
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岡田さん、こんにちは
「AIにお客さん役を任せる」良いですね。
思いつかなかったです。
今度、利用者目線でチェックしてもらおうと思います。
イケハヤさんは、いろいろなスキルを販売されていますね。
私は、軍配とスキルメーカーを買っていますが、まだ使いこなせていません。
使ってみないといけませんよね。
気づきとわかりやすい具体例をありがとうございます🎶
利用者目線でチェックしてくれるというのはありがたいですね!
エージェントスキル、私もようやく使い始めたくらいでまだまだですが、もっと早く試しておけばよかったと思っています。